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活用事例

産地市場

fudoloopの活用で働き方改革を推進

須崎青果、カネエイ様

fudoloopの活用で働き方改革を推進
販売先への出荷予測の精度が向上

企業情報

株式会社須崎青果様
会社名 株式会社須崎青果
所在地 高知県須崎市妙見町10-25
売上高 68億円(2019年度)
ホームページ https://www.genkibatake.co.jp/susaki/
株式会社カネエイ様
会社名 株式会社カネエイ
所在地 高知県須崎市妙見町10-20
売上高 68億円(2019年度)
ホームページ https://www.genkibatake.co.jp/about/

fudoloopを導入してよかったこと

  • ・明日の入荷数把握とその先の入荷量予測精度が向上
  • ・電話時間の削減効果で業務改革に貢献
  • ・生産者の収入向上につながる情報コミュニケーションが実現

時代の流れ、マーケットニーズに対応

 高知県西部地方卸売市場は1957年に開場した民営市場。青果卸の須崎青果(市川 義人社長)は、生産者から集荷した荷を主にグループの仲卸・カネエイ(同社長)に相対で販売。カネエイは全国の提携市場に転送する。須崎青果の営業員は10人で、登録生産者は1300人。

 須崎青果の2019年度取扱高は68億円で、この10年間で3倍に伸長した。

 その要因は、常に「時代の流れ」に対応してきたことが大きい。生産者の労力を軽減させるためのバラ集荷とカネエイによる包装加工、県内41か所の集荷場設置、ニラのパーシャル包装、県産農産物のブランド化…などが挙げられる。

 市川社長は法学部の出身。父親である先代社長に呼び戻されるかたちで異業種から青果業界に入り、2010年に37歳で社長に就任した。そうした背景からの視点で、「マーケットのニーズに合った商品づくり」を重要視する。

 バラ集荷した青果の包装は、取扱高の6割を占めるナス、ミョウガ、ニラなどを中心に、ナスなら700㌘入り、5本入りなどと提案したり、相手先の要望に合わせて対応。ニラでは2009年に、包装フィルムに鮮度保持加工を施すパーシャル包装機を導入。2014年に低温作業場に設置することで、いっそう鮮度保持効果を高めるとともに、包装ラインをこれまでの2台から4台へと拡充した。

 さらに、社長就任後の改革のひとつとして、自社扱いの野菜を「元気な畑のごちそう」のネーミングでブランド化。カネエイでは調達した野菜の品質をチェックし、それに基づいた等階級づけを行い、判を押すことで販売先へ安心感も提供する。

見えてきた改革の成果
fudoloopの導入で出荷確認の電話回数が減少

 社長就任後のもうひとつの改革が労務環境の改善。現在は、須崎青果、カネエイとも午前8時に始業、夕方5時終業(産地訪問の場合をのぞく)を実現している。そのうえで業務の属人化を解消しようと、営業員の業務内容をフロー図に落し込むなど、「仕事の分解」に取組んでいるところだ。

 カネエイでは転送業務を行っているため、翌日の須崎青果への出荷量の事前把握は必須。しかし、こうした事前連絡は属人的となりがちで、電話や訪問による聞取りは須崎青果の営業員にとって大変な労力となっていた。また、車の運転中に電話がかかってくることもあり、事故のリスクにも不安があったという。働き方改革を進める中、農経新聞でfudoloopの記事を読み、市川社長は「ピンと来た」という。

 2020年3月に導入し、10月時点でナスの毎日の出荷件数385件中19人が利用。全員の導入には至っていないが、「電話の回数は格段に減った」(須崎青果営業部の谷 聡次長)と評価する。市川社長は「fudoloopの活用は仕事の見える化につながり、電話連絡をしなくて済めば、最終的には誰でもできるようになる」といい、空いた時間を産地開拓や新規顧客開拓などに充てることができると期待する。

本格導入のきっかけ
販売先への出荷予測の確度が向上

須崎青果 市川 勝玄常務

 また、カネエイでは、主な販売先が卸売市場であることから、生産者の日々の出荷予測とともに、今後の動向も把握したいという狙いもあった。その点では「販売先への出荷量の予測が立てやすくなってきた」(市川 勝玄常務)と効果も徐々に出始めた。

 
 今後は50件ほどに導入を進め、ナスの出荷予測をすべてfudoloopで行いたい考えだ。ナスが成功したら、なばなやブロッコリーなどでも導入を進めていく。

 
 一方、生産者への導入を進める過程で、市場での便利機能も増え、出荷量の集計機能や、市況情報の送信が可能となった。市況は生産者からの要望を受けてのもので、市川常務が毎日の概況と等階級ごとの仕切り価格と次週の相場予測を発信。生産者のモチベーションの向上にもつながっている。

生産者にもメリット
市況情報を活用し、戦略的に出荷

なす農家 細川 義則さん

 なす農家の細川 義則さんは30アールのハウスでなすを栽培し、須崎青果に出荷する。加工に手がまわらないときはバラ出荷ができる点も「非常に助かる」という。

 
 当日出荷量と翌日の予測の連絡については、電話の場合15~20分話し込んでしまうこともあったが、fudoloopの利用で1分もかからなくなった。

 
 毎日楽しみにしているのが、須崎青果の市況速報などの販売結果の報告。これをもとに販売先のニーズを察知し、「Lが高くなりそうだったら大きめのものをLに振り分ける」などと、戦略的な出荷を行う。それゆえ「もう少し早い時間に知らせてほしい」との要望も。販売結果は「高値」「中値」「安値」もわかるため、必然的に自身の「立ち位置」がわかる。「疑問は直接営業担当者に説明してもらっている。品質的な問題があるなら、改善につなげるようにしたい」とする。

 fudoloopでの出荷予定報告と市場からの情報確認は毎日のリズムとなっているので忘れることはまずない。今後も市場に出荷されている総数や傾向、自分の出荷数、市場からの情報をなすの育成と出荷に生かしていきたいと思う。

※取材日:2020年10月
※この記事は2020年11月9日発行の農経新聞の取材をベースに作成しております。
※本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞および製品名等は、閲覧時に変更されている可能性があることをご了承ください。

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